番外編1事前学習 (2013.11.28)

実務実習事前学習の講義は、教室間で分担されています。

私は今年、SBO37-38,43に加えて新たにSB039-42を担当しました。

 

臨床の場では、実際に処方・処置して初めて分かる知見に出くわすことがあります。今回新しく担当した血液製剤・生物製剤の部分で、勉強していて印象的だったのは

・輸血後GvHDの話:臓器移植の延長で考えると、また直感的に、近親者間の輸血の方が拒絶が少ないことが予想されるが、この輸血後GvHDについては、逆に近親者間の輸血を避けなければならないことがあとでわかった。

・ヒト免疫グロブリン製剤:最初の適応は低または無ガンマグロブリン血症に対するものだった。この製剤の投与が、なぜか一部の自己免疫疾患の治療に有効であることが臨床の場からわかってきた。

という話でした。

 

薬学というフィールドを考えたときに、実際に処方・処置して初めて分かる知見をねたとして、うまく拾い上げられるといいな、と改めて思いました。