第1回 (2013.10.10)

今期は成り行きで「バイオサイエンスの基礎」初回の担当となりました。宜しくお願いします。

 

この日はアミノ酸、蛋白質(Chapter2)を扱います。皆さんにとっては2回目、もしくは3回目の内容かもしれません。いい加減聞き飽きた!と思いたくもなると思います。

薬学部の生化学、薬学部のバイオサイエンスは、何か違うのでしょうか。私は、この学部ならではの講義目標があると考えています。具体的には、疾患の理解とその治療法を考えるために、また治療法を説明できるようになるために役立つような講義を提示したいと考えています。

 

恒例なのですが、10月にちなんで、イントロダクションはピンクリボンから始めます。抗癌剤にも色々ありますが、どうやって効くのか、どう組み合わせるのが効果的なのか、さらに患者さんにどのように説明したらよいのか、薬学部ならではの課題はいろいろ見つけられると思います。

 

前期(免疫学講義)のHPにコラムを書きました。こちらもご参照下さい。

 

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講義内容自体は、アミノ酸の構造、タンパク質を形作るにあたっての構造(一次〜四次)の概念、翻訳後修飾という、おそらく今までに聴いたことのある内容だったのではないかと思います。

そんな中で、ちょっと変わったアミノ酸、環状ペプチドなどちょっと変わったペプチド、などなどを生命現象・医薬品への展開に結びつけて紹介しようとしました。また、高次構造の形成については、アンフィンセンのモデルとともに、細胞内、特に小胞体内部でのリアルな状況を描こうとしてみました。この部分は「HSPとシャペロン」という本によく描かれていることを後で見つけました。

今までと違った視点が見つかりましたか?